2008年03月19日

バキュームチャック

ここのところ板厚1mmとか0.8mmとかのアルミの枠の生産に取り組んでいます。
まえからずっと真空チャックでやりたいと思っていましたがあんまし良いのが見つからず、我慢しながらねじのクランプでやってました。

このねじのクランプが製品に傷をつけたり、浮き上がらせて面取りの大きさが均一にならなかったりでやっぱりどうしても真空チャックが欲しくなり、工具屋さんに探してもらったらいいのが見つかりました。

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ピタQ。

たぶんピタっと吸着の略だと。。
かの有名な「おれと〜る」のメーカー、NJIさんの製品です。
名前は安易ですが、性能は素晴らしいです。

ちょっと相談したいことがあってメーカーさんにデモを依頼したら、キャラバンカーで来てくれるとのことでした。

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で、社長がデモに来た。
(゜¬゜) 社長サン自分とこの製品大好きナノネ。。。
それにしてもお茶目さんな社長だこと。


移動式の駄菓子屋さんみたいなクルマのなかにぎっしりデモ製品があっていろいろ説明してくれましたが、やっぱりピタQすごいです。

他社製品は電動とかコンプレッサにつなぐのが多いのですが、そういうのはめんどくさいんです。
ピタQはハンドルを手回しでやれます。
見てた感じでは5回くらいまわしたら90kPaくらいになってペッチャリくっついてました。
まわす回数はもちろん空気量によりますが。
あと、真空にしたあとにホースをはずしてもくっついたまま。

うちのロボドリルはドアを閉めないと動いてくれないので、ホースをはずせるのはとてもいいです。


NJIさんの標準品にはいまやってるアルミの枠をくっつけられるものがないので、ポンプだけ買って保持具のほうは自作することにしました。
とりあえず設計製作してみましたが、さて、うまく使えるかな。

ちなみにポンプだけで21万円くらいですが、2日で元が取れるし他にもいっぱい使えるのでお買い得です。
posted by yoshiaki at 22:40 | 🌁 | Comment(6) | TrackBack(0) | 工具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
面白そうなやつですねー
僕も真空チャックはもう少し実用的になったら使いたいなと思っているので期待大ですね

おれとーるは素敵でした(笑
Posted by おみ at 2008年03月21日 00:04
真空チャック、明日やってきます。

注文したOリングが間に合わないと連絡があったので近くのホームセンターでゴムの線を買ってきてシリコン接着剤でつなげてやってみる計画です。

なんてことを考えながら新規のお客さま候補の会社に挨拶に行ってみたら、これまた真空チャックがあるとやりやすそうな薄物の量産加工品のお見積もり依頼をもらいました。

ピタQ大活躍の予感。
Posted by yoshiaki at 2008年03月21日 19:54
いいですね。特に手動式というところが。しかし、2〜3ヶ月前に知っていればこれを買ったかもしれないなぁ。結局四十数万かけて600×300のテーブルのやつを買ってしまいました。結局3回使って眠っていますが、、
Posted by まっどだいまる at 2008年03月21日 22:03
テストしてみました。

最初に硬いゴムの線をつかってみたら全然密着しなくて浮き上がり、さっぱりチャッキングできず。

ダメダコリャってたらこくちびるにしながら急遽ホームセンターにてスポンジ状のやわらかい線を買い直しました。

グリスを塗っておもりを乗せて、体重をかけて、、、なんてことをやりながら真空引きをするとようやく90Kpaに圧を下げることができました。

引っぱっても叩いても、圧抜けしないようなので月曜日からがんばって加工してみようと思います。

まっどだいまるさんの買ったやつはニューストロングってとこのコンプレッサにつなぐタイプのやつですかね?

サブテーブルは簡単に作れるので、ポンプだけにしておいたほうがいいですよ、ってもう遅いですね。。。
Posted by yoshiaki at 2008年03月22日 18:22
はじめまして

先日はコメントありがとうございます。
自分のブログにリンクさせて頂きますので良かったらyoshiakiさんのほうでもよろしくお願いします。

ピタQですが、自分も気になっていたんですよね〜。

薄くて平面度、平行度を出さなきゃいけないものが多くあるので、どうかな〜って思っていました。

旋盤なんかでも使えそうですかね?

自作吸着盤が完成したらまた報告お願いします。

Posted by はがせんむ at 2008年03月24日 19:18
今日、自作の吸着板で量産加工してみました。

27回中、1回は加工中にバシュッ!!っていって材料が飛びました。
また、1回はずりずり〜ってずれてしまいました。

いずれも切り粉の掃除がイマイチだったためのような気がします。

吸着板、わりと設計には気を遣います。
気を遣うポイントは、
・Oリングを入れる溝にカーブをつける場合、Rをなるべく大きくする。Oリングがぷにって膨らむのを防ぐため。
・Oリングはなるべく柔らかく。密着しやすくするため。
・エア通路はなるべく小さく。真空引きのハンドル回転数を減らすため。
・チャンバはなるべく大面積で。パスカルの定理。

とりあえず今回の量産ではいまのまま使い続けますが、次回のロットの前に作り直したいとおもいます。

が、総じて素晴らしい結果を得ることができました。
前までけっこうイヤイヤやってた仕事なのですが、いまはウハウハです。

ピタQのパンフにもありましたが、旋盤にも使えると思います。
Posted by yoshiaki at 2008年03月24日 22:04
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