ISO9001は8年も維持しているので、不適合はあんまり見つからないと思います。
今回までISO9001 2008年版で審査を受けて、来年は2015年版で更新審査になります。
弊社の品質マニュアルは電子システムに載っているので、審査のときも印刷したりせず、PCの画面を見ながら進んでいくので紙モノが少ないです。
マニュアルの更新履歴もシステムが自動で管理してくれるので便利です。
昔はけっこう重要なデータもインターネット上に置いていて、パスワードを入れたらアクセスできるという仕組みだったのでセキュリティがイマイチだったのですが、現在は重要な情報は社内ローカルのファイルサーバに置いて外部からのアクセスを論理的に不可にしています。
ISO9001の審査員さんは色々な中小企業を見ているから、IT化されているシステムにもけっこう慣れていて審査が受けやすいですが、ちょっと古い体質の航空業界の会社が年次審査をしにくるとモメたりしますね。
ちょっと前に審査を受けたときに「バージョンコントロールが出来ていない!」みたいなことを言われました。
その審査をしにくる会社よりもウチのほうが完ぺきにできてて、もちろん最新版もちゃんと保持しつつ時期を特定して過去にもかんたんにバージョンを遡れるタイムマシーンの機能を弊社は持っているのですが、「常に最新版にしていないといけない」と言ってきたりします。
「えー、でも例えば2009年に作った部品の仕様でオーバーホールが出てきたら、2009年版の仕様で部品作ったほうが良くないですか?最新版と2009年版ではインターフェイスが変わってるので最新版の図面だけでは対応できないですよ」
「その時は部品番号を変えてオーバーホール用の図面を出します。旧版はすべて破棄してください。」
なんて。
へー そうなんだー すごーい たーのしー
というわけで、ISO9001の審査は無事終了しました。
今度の2015年版に対応するときに品質マニュアルを作り直すので、こういう小規模企業向けの仕組みを反映して、ちょっと口語体にして社員のみんなにも読みやすくして会社の実運用に役立たせようと思います。