社員さんに医療器具の設計と試作をしてもらいました。
2種類。
見ればすぐにわかると思いますが、アレをアレする部品ですね。
たぶん4〜5年くらい前からお客さまに設計を依頼されていましたが、なかなか手付かずだったやつです。
http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/159965857.html
http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/174623747.html
この頃はリーマンショック明けで賃加工の価格設定がおもしろいことになっていたので、自社製品の設計製作が盛り上がっていた時代でした。
ここ最近は価格が戻ってきていることと、当時ほどアレな状況に悩まなくて良いので、賃加工のほうが充実していました。
ところが賃加工だけだと、優秀な社員さんたちは仕事をさっさと片付けてしまうので、物足りなくて退屈そうにしていることに気づきました。
加工時間が長い製品をやっていて手持ちぶさたなときに「なんかやること無いですか」と聞きに来るのです。
いわゆる指示待ち症候群じゃないですよ。
指示なんてしなくても、できることはもうすでに終わっているのですから。
「人類の幸福に貢献したいんですけど、なにからやりましょうか」
と聞かれているわけです。
これはもう、人類の幸福に貢献する新たな仕事をお願いしないと経営者失格になってしまいますよね。
というわけで先ほど書きました医療器具の設計と試作品づくりが人類に貢献できるんじゃないかなと考えて、丸投げでお願いしました。
投げられたほうに能力があるならば、丸投げのほうがお互いに幸せなのです。
ずいぶん長いことこの案件を設計しないで放ったらかしていた理由は、設計は自分にしか出来ないと思い込んでいたからと、わたしにあまり時間的な余裕が無かったからでした。
設計が自分にしか出来ないと思っていた理由は顧客やユーザーと対話しながら設計を進めていくタイプの製品であるため、その役割は自分にしかできないと思い込んでいたからです。
社員さんに「やってね」と言ったら「えぇっ!」と戸惑って恥ずかしそうにしてましたが、見事にやってくれました。
お客さまも「これはバカ売れすると思う」とおっしゃっておりました。
こういうのは社員さんにとって、きっと面白いでしょう。
わたしにとっても、見てると初々しくて面白いです。
もうひとつ、時間的な余裕がなかったのも社員さんたちに解消してもらいました。
これは説明しなくても大丈夫なやつですね。
しかも時間的な余裕ができたにもかかわらず、自分で設計しないという。
任せると面白いということと、社員さんの成長を喜べるということから、自分にちょっと経営者の考えかたが身についてきたなと思う今日このごろです。
しかし、このところ医療関係への中小加工業の進出が目立ってます。
確実に動いているのは2件。たぶん医療器具関係に触手を伸ばしているのは数件あるかな。
しかし、医療機器は大手医療機器メーカーさんの下でやっているほうが開発をしているほうがいいかもしれません。開発資金も出てくるし、世の中に出るのも早いですから。
うちはというと、、またそのうちに会うことがありましたらその時にでも。
まっどだいまるさん
がんばってますよ〜。
医療機器は製品自体は中小企業向けですね。
販売はドクターとの折衝があるようなので大変そうです。
弊社の強みは、優秀な人材を有意義なプロジェクトに投入できることだと認識しました。
経営者が難しい加工や高い生産性で仕事が出来るっていうのはごく当たり前のことで何も誇れることがなく、社員さんを輝かせることができるという考え方をもったら良い経営者なんだろうな、という。