世界を救うためには何が正義であるのかを把握しておく必要がありますので、すごく文系な勉強をしています。
ユーザには正義、原則に基づいた議論によって世界を変えていって欲しいので、システムがそれを促すように設計したいからです。
正義の講義で高名なマイケルサンデルのハーバード白熱教室@東京大学の動画をiTunes Uで見てます。
http://todai.tv/contents-list/events/ujv9zy/ujv9zy
(非iTunesユーザのために東大TVのリンクにしておきました)
沢山の人の命を救うためには1人の人を殺してでも、残りが生き延びても良いと考える功利主義者は、このケースだと冷酷非道だと非難されるのに、お金持ちに重課税して貧しいたくさんの人を助けるというケースだと拍手喝采を浴びます。
(功利主義とはなるべくたくさんの人をなるべく幸福にすることを原則にする主義)
同じ功利主義でもケースが違うとまったく違う評価になることを学生と議論しながら浮かび上がらせるという面白い講義のしかたをします。
顔がプーチンさんに似ててちょっと恐いんですけど。
他に普遍的な道徳を基準にものごとを考えるカント主義、生まれや習慣によって正義は変わるでしょうと考えるアリストテレス的な主義と、先ほどの功利主義の3つの視点から正義とは何かを学生と共に議論します。
結論らしきものは出ませんが、たいへんに面白い講義でした。
iTunes Universityはすごいです。
英語の講義ばかりなので完全に内容把握するのは困難ですが、Stanford Univ.のテック関連の講義もたくさんあって楽しいです。
iTunes Uだけでapple支持派になる理由が出来ますね。
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