新しく5軸バイスを設計製作しました。
φ6からφ100くらいまでの丸モノもアタッチメントや爪の付け替え無しでそのままつかめます。
丸モノのところも、角モノ掴むところもセレーションになってて材料に食いつくようになってます。
これから高周波焼入れをして、完成です。
弊社の5軸、DMU80Tのストロークに最適化して設計しました。
前回はやっつけでこんなの作ってます。
5軸バイスを普通のバイスで掴むというヤッツケならではの構造です。
前回のやつも把握力などは申し分なかったのですが、下のバイスと主軸アタマやその奥の首根っこのリニアガイドとの干渉をずっと気を付けていないといけなくてストレスがたまるものでした。
あとバイスで掴んでるキワキワまで主軸中心が行かなくて工具がもっていけないので、端材がけっこう出て材料費がモッタイナイのです。
しかし、このヤッツケ試作品で多くの学びを得ることが出来たので、今回の新設計品はとても良いものになりました。
市販品のジーニアス( http://www.kawatatec.co.jp/genius/ )やシェンケ( http://www.imao.co.jp/schenke-clamping-system.html )も検討したのですが、どちらもストローク的にうちの5軸にはフィットせず、価格もアレがアレでした。
今回設計したものは把握力、利便性でも上記2つの市販品に勝ってる自信があります。
干渉を気にすることなく多方向から加工できるので、これからはガンガンいこうぜで加工出来そうです。
製作は我が社に来て6ヶ月の社員さんにやってもらいました。
29年選手の機械であるオークマMC-5VAで3D加工も交えながらの製作でした。
経験が少ないぶん、「古い機械では3D加工ができない!」みたいなヘンな先入観が無くて、
さらにフライス作業の基本もしっかりできてるので良いモノができました。
人材に恵まれたな、うん。
さて、次は小さいサブテーブル。
大きいサブテーブルを使うとX軸リミットの都合でテーブルの端っこに製品が置けなくて、こんなんになります。
道具が揃ってやりやすくなったら、エース社員たちに機械を明け渡そう。