Z軸が動くときに主軸頭を懸架しているチェーンがガコンガコン言うみたい。
メーカーや年代によって、チェーンで懸架したり、油圧/空圧シリンダを使ったり、太いボールねじだけで頑張ったりといろんな方式がありますが、我社に2台あるオークマ機はどちらもチェーン懸架タイプです。
エレベーターや登山ケーブルカーが2個セットで重さのバランスを取り、上にある滑車を駆動すると少ない力でハコを動かすことができるぞ、というのがチェーン懸架タイプと同じ考え方です。
部品点数も少なくて安く作れて省エネですが、重量が大きくて高速機だとバタつくので最近の設備は油圧/空圧シリンダかボールねじだけが多いかもしれません。
さて、ガコンガコン言ってるので、音からすると回転部品の不具合です。
回転部品はスプロケットとベアリングしかないので機械の横からヒョイとみると、やはりベアリングが逝ってました。
ベアリングの玉が半分以上、欠落してました。
重量物を常に支え続けるのでベアリングの玉が痩せてきて溝からこぼれ落ちたのだと思います。
不良箇所はわかりましたが、この部品を交換するのは主軸の重量を支えてチェーンを緩めてから、となるので自分ではやりたくないのでオークマサービスに電話しました。
さすがに土曜日は電話受付のみで、修理は月曜日になるとのこと。
忙しいから休日出勤してるのに、設備1台動かせず。。。
穴埋めは土曜日深夜と日曜日です。
けんさん
窒素ガスですか〜。
高級そうですね。
このボールねじサポートの機構ってボールねじの動作の邪魔をしないんですかね〜??
すごく制御が甘そうなんですが。。。
月曜日で無事に修理が完了しました。
27年前の機械ですが、まだ順調に稼動しています。
修理してくれたオークマサービスの人に、まだまだこの機械には稼いでもらわないと、と言ったところ、
「30年近くも経つ機械で、こんなにバリバリ稼働する機械はオークマぐらいしかありませんよね」
と誇らしげでした。
うちに来るオークマのサービスマンはみんなMC-5VAが大好きみたいです。
みんなこの機械はいい機械だと口を揃えて言います。
時代と共にNCの機能は最新機種にくらべて相対的に衰えていきますが、CAMのプログラムが流し込めるようになってからは、高剛性のハードウェアとCAMの利便性が相乗効果を発揮していい仕事ができるようになりました。
最新機種にたいしても引けを感じないと思います。