先に断っておきますが、ウチで作ったものではありません。
インラインスケート靴のフレームで面白いのを見ました。
参考図
靴と車輪4つを繋いでいる部品です。
安い奴はプラスチック製、ちょっと高い奴はパンチングや押し出し材で作った金属製、高級なやつは削り出しです。
これだ〜。
わんつーすりー。
材質なにか聞き忘れましたが、アルミを削り出して作ってあります。
近所の仲良くさせてもらっている会社に遊びに行ったときに、見せてもらいました。
専務さん、めちゃめちゃ忙しいはずなのに、なんかスイッチ入っちゃって一生懸命つくったらしいです。
試作でモデリングとCAMからやってるので、普通に値段をつけると高級靴が2足くらい買える価格になってると思います。
5軸M/Cを何台か持っている会社なので5軸でやったのかと思いきや、パス作るたびに試し削りしたくなってついつい3軸M/Cでひっくり返しながら削ってたら完成までいってしまったそうな。
その気持ちわかる〜。
仕事ばかりでなく遊びに機械を使うという、その姿勢が良いですよね〜。
ビジネスへの発展も目論んでいるらしいですがw
わたしもなんか作って遊ぼう!
【関連する記事】
特に、裏側のボス部 (って言い方があってるのか)
どうやって削ったんでしょうね?
>特に、裏側のボス部 (って言い方があってるのか)
>どうやって削ったんでしょうね?
【原理としては】
(株)プラス工具製作所
http://www.toyokogu.co.jp/050plus/haimen.html
グランルンド(フジBC技研(株))
http://www.nc-net.com/product/machine/2940/
http://www.fuji-bc.com/kougu/granlund/gr_bs.pdf
H.BILZ社((株)ライノス)
http://www.rhinos.co.jp/product/2007/04/post_17.html
http://www.rhinos.co.jp/product/pdf/bilzweba4_p18_catelog.pdf
(株)栄工舎
http://www.t-yamakatsu.co.jp/information/cutters/ei_zaguri.html
http://www.t-yamakatsu.co.jp/_userdata/pdf/ei_zaguri.pdf
組立式の裏ザグリ用カッター↑の刃物部分を通常の裏ザグリ加工時とは逆勝手に
(=工具のエンド側に刃が向くように)取付けたようなカッターを使用して
加工しているのでは?と推測します。
この方法だとカッターを組立・分解する手作業の連続で加工能率が上がりません。
http://ux.getuploader.com/mcnc/download/62/0000.jpg
↑画像は汎用フライス盤で内側ボスを加工する段取り例です。
(ダウンロードパスワード:machine)
【参考までに】
手前の狭い穴越しに奥にある広いゾーンを無人稼動で加工する方法としては
http://www.katomchn.co.jp/story/event5.html
↑このページの中頃に登場している『(オリエンテーションストップさせた)
“バナナ工具”を同時2軸補間によるカーブ軌道で動かすことで上手いこと
穴に出し入れする』というような実例もあります。
加工の世界は奥が深いですね。
旋盤男さん
覆面CAM使いさん
けんさん
内側のボス部分は、キャンディミルを使って3軸M/Cで等高線だか面沿いだかで加工していると言っていました。
けんさんアタリですね。
覆面CAM使いさんはものすごい知識豊富ですねw
裏座ぐりとかは鋳物部品のボルト穴座でよく使われますね。
面倒で自動化できないですが、やると決めてしまえば安定した加工法ですね。
バナナ工具の加工とか、昔MAZAKの展示場でそれっぽいものを見たことがありますが、穴の中に入れていくのは初めて見ました。
怖くてとてもマネできないですw
ヨシア機社長
詳しい説明ありがとうございます。
うちも裏ザグリする機会はよくありまして
プラス工具製作所の工具は良く使ってます。
これ、すごく使いやすくて重宝してます。
ウィングタイプは、あまり上手く行かないことが多いです。
うちは、丸もののフランジ端面の裏側にザグリをする事が多いのですが
コーナーR部でウィングが壊れてしまいます。
今年は大変お世話になりました。
来年も宜しく宜しくお願い申し上げます。
では良いお年を