ネジの切上がりを1/4周(90度)かけてなめらかに切りあげたい形状のため、ただのNC旋盤ではチャック角度(C軸?)とX軸が同期していないので加工できないと判断されたネジ。
近所のインテ使いさんにやれる?と相談してみたところ、「インテはバリバリだからできる。でも今は忙しいからやれない」と言われました。
いつもインテバリバリ伝説を語ってくれる人なのですが、仕事はNC旋盤仕事しか受けてくれたことがなくて、ほんとにバリバリなのかどうなのか、良く分かりません。
いろんな人に聞いてみましたがみんな出来ないっていうので、う〜ん。。。と考えた挙句、以下の写真のような工具を作りました。
ハイスのラフィングエンドミルを手砥ぎしたネジ切りバイト!
昔、先代社長が砲金のネジブッシュの台形ねじ切り仕事(昔の機械はボールねじではなく、台形ねじと砲金のブッシュでテーブルを駆動させていたのです)を旋盤でうけていた時に作ったやつをちょっとだけ整形しました。
これをミリングチャックに取付け、プラネットタップの外径ねじモードでパスを作ってNCプログラムを出力します。
ふつうのCAMのパスだとプラネットタップは切上がりが ビシッ って切りあがってしまうので1/4周でなめらかに切り上げるために、切上がり部分だけを手打ちで入力。
N0001
N0002( ------- TOOLIST ------- )
N0003( T09 - RADIUS_END_MILL - D16.44R0.2 TIP )
N0004
N0005 (OPERATION 1)
N0006 (RADIUS_END_MILL)
N0007M08
N0008G54
N0009G90
N0010 G49
N0011T09 M06
N0012G91 G0 G28 Z0.
N0013G90
N0014M01
N0015S1500 M3
N0016G05.1 Q1
N0017X20.56Y0.
N0018G00G43Z5.H09
N0019Z2.04
N0020M8
N0021G01X20.56F30
N0022G02X-20.56Z0.I-20.56
N0023X20.56Z-2.04I20.56
N0024X-20.56Z-4.08I-20.56
N0025X20.56Z-6.12I20.56
N0026X-20.56Z-8.16I-20.56
N0027X20.56Z-10.2I20.56
N0028X-20.56Z-12.24I-20.56
G02X-0.272Y20.558Z-13.26I20.56F30 <=ここんところ
X22.282Y0.54I1.142Z-14.28J-21.428 <=ここんところ
N0030G00X24.64
N0031Z5.
N0033Z21.
N0034G91G28Z0.
N0052G05.1 Q0
N0053G90G53Z0.
N0054M05
N0055M30
で、できたのがバイトの向こう側にある部品。
ねじ切るだけで大騒動でした。
でもお客さまが喜んでくれてよかった。
あの後イロイロ考えてピッチ変えずに残り90度のところでX軸上げていけば〜
できるんじゃないかな〜
と思っていたんです。
さすがですね〜〜
ヨシア機さん
そう、あれです。
過去の写真をあさってたら出てきたので、ブログにアップしました。
マシニングでプラネットでやるのは工具さえできてしまえば簡単なのですが、インテの場合は「旋盤機能」でできるんですか?
それともインテのミリング機能ですか?
旋盤のほうで出来たら、かなりの制御技術ですよね。