マフィア オファーとは、マフィアの提案を断ると死を意味するから断れないという物騒な言葉です。
別名はURO(UnRefusable Offer)といって、断るにはあまりに惜しい魅力的な提案を顧客にすることです。
TOCの用語です。
例としては、工具屋さん。
工具屋「うちからだけ工具を買って、よそからは買わないでください」
自分「なんつーわがままな依頼だ・・・」
工具屋「そのかわり、仕事を持ってきます」
自分「ほう」
工具屋「その仕事につかう工具は、うちから有償で支給します」
自分「なるほど、そういうことか。了解。」
という感じ。
仕事を持ってくるんだから、何も断る理由がないし、その仕事に使う工具はよそから買うこともできないです。
工具屋さんは工具も売れるし、仕事のうわまえもハネれるのでwinです。
工具を買うほうも仕事で利益が出るのでwinです。
そういうシナリオ作りをマフィア オファーって言います。
うちもたまにやります。
このあいだ、マフィアオファーを受けました。
材料屋さんからです。
いつもは材料屋さんは、「うちから材料買ってくださいよ〜、安くしますよ〜」ぐらいしか言わないのですが、このまえはこうでした。
材料屋「この加工をしてください」
自分「あ、はい」
材料屋「材料はうちから供給します」
自分「あ、はい」
という。
説明します。
普通、機械加工部品の案件は、うちのような加工屋さんに依頼が来ます。
加工屋さんは、いろいろな材料屋さんから見積もりを取って、いちばん安いところか、もしくは便利なところから材料を買い、加工してユーザーに納めます。
材料屋さんは、ふつうは加工屋さんの下で受け身の立場であることが多いのです。
なので材料屋さんは価格勝負になりがちで、量をいっぱい売らないとなかなか利益が出せません。
ところが、このまえ私が受けた提案は、材料屋さんが加工屋さんをすっ飛ばしてエンドユーザーから機械加工部品の案件を受注していたのです。
材料屋さんとしては、うちの加工の仕事のうわまえもハネれて、材料も自分のところから売れて、win。
うちとしては仕事で利益が出るのと、材料を購入しなくて済むから資金繰りがラクでwin。
(SUS304で450sくらいでした。20万円以上はする?)
エンドユーザーも普通よりマージンが乗ってこないので、リーズナブルに買えてwin。
たぶん材料屋さんはTOCを知らないものと思いますが、このシナリオを作ったとある超大手材料メーカーの営業部はTOCユーザーと思われます。
うまいなぁ、と感心しました。
【関連する記事】
いつもよく行くキャバク…ラウンジで、
指名無しだと、たいがい想定外の女の子がつきます…。でも、プラスで必ず可愛い若い娘もつけてくれます。
ちょっとだけ得した気分になります。
あっ、たとえ全然違いましたね(汗
キャバク…ラウンジでもマフィア オファーはできるとは思うのですが、わたしは1回も行ったことがないのでシステムが良くわかりません。
九州に行く用事ができたら、教えてもらいに行きますw