先日納品した切り替えバルブ的なもの。
お客様から「φ38H7(0/+0.025)の穴が全部過大だから計測器もって見に来て〜」と電話連絡あり。
あまりちゃんと聞かずに電話を切ってしまったため、「マイクロメータ1周まちがえて0.5o大きいのか?それとも微妙に大きいんだろうか?」と心配しながら計測に使った3点マイクロとシリンダゲージ、リングゲージ、外側マイクロを持ってお客様のところへ。
行ったら冒頭の写真のようにマジックで真っ赤っかになってましたToT
見てみると、微妙な寸法過大のようです。
ひとまず「まぬけ野郎」と言われるのは避けられました。
では組立てしやすいようにと、気を利かせて公差の大き目をねらったのがアダになったのか。
それともついこのあいだ外側マイクロと3点マイクロを校正(検証)したときにミスって校正したのか。
恐る恐るリングゲージ(2年前に校正)で3点マイクロを検証すると。
-0.005oくらいの誤差です。(リングゲージは35.003o)
そして誤差を考慮して製品測定してみると、φ38.023oくらい。
うちの検査記録と同じ測定値。
シリンダゲージでも測定してみると、こっちもφ38.020くらい。
入っとるがな。
お客様に測定してもらいます。
φ38.05くらいになります。
ここで気づく。
お客様のマイクロ、校正されてません。
この測定現場のなかで、最も信頼できるものはNISTにトレーサブルになってるウチのリングゲージなので、これで比較測定しました。
結果は、お客様の外側マイクロが0.01oくらいの誤差、お客様のシリンダゲージが毎回フラフラと0.01oくらい動くということで、お客様がギャフンということになりました。
なんだか、うちの計測がすごいしっかりしてるみたいな印象をお客様に与えることができて、良い宣伝になったな〜と思いながら帰路につきました。