2010年08月01日

シャフトのキー修理

P1010822.JPGP1010823.JPG

シャフトのキー溝、キーの修理の仕事が来ました。
これも断ったけど置いていかれました。

ついついやってしまうことを見抜かれてる。。。?

こういうのは平日のフル生産中にはできないので、土曜日に。

と思ったら体調が悪かったので仕方なく日曜日にやりました。


歯車の穴とシャフトの部分はテーパになっていて、そこにキー溝が切られています。

ちょっと珍しい設計ですね。

芯ブレを抑えたいとか、ガタをなくしたいとか考えた設計者の気持ちはわからんでもないですが、製造精度から考えると好ましくない設計ですね。

結局のところ、テーパにしてあっても精度の都合から線接触になり、歯車は微小にフラフラとして故障の原因となりやすいです。

ジオメトリーはストレートにして、はめあい公差をしまりばめにしたほうがよほど安上がりで良いものができます。


というわけでこのシャフト、キーとキー溝がスカスカに動くようになってしまって機械からでかい衝撃音がでるようになったので修理したいとのことです。


ボルトも折れてしまってこの部分はもう使えないので、180度反対の位相に新しくキー溝をきります。

歯車のほうはキー溝を切り直さず、歯車のキー溝寸法を測定して新しくキーを作ることにしました。

測定してみると、なんかキー溝がテーパーになっていて測定しづらい。。。

もともと18幅のキーですが、18.55程度でしっくりするようなのでその寸法でキーを作りました。

シャフトのほうのキー溝は、シャフトがテーパーなので、シャフトを傾けて切ります。

P1010820.JPG

切るところに水準器を置いてプラハンでたたき、後でピックで水平を確認。

水準器だけで、だいたい0.02くらいで出ますね。


キーを取り付け、組立ててみると思いのほかうまく出来てました。

P1010824.JPG


しっくりして動かず。
あとのカチ込みはお客さんに任せます。


こういう仕事はもう。。。

posted by yoshiaki at 18:29 | 愛知 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 製作事例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
キーできちんと回転力を受けるように
なっていればこのボルトが折れることは
無いと思うのですが。

歯車はナットでシャフトテーパ部に
密着させているようですのでキーの
締め付けボルトは必要ないですよね。

もともとキーはしっくりとはまっておらず
ボルトにせん断力がかかっていたために
折れたのではないでしょうか?
Posted by ZENKYU at 2010年08月02日 23:39
ZENKYUさん


>キーの締め付けボルトは必要ないですよね。

そのとおりだと思います。
ジャッキアップ用のねじ穴がキー側にあるのが適正な設計ですね。


>もともとキーはしっくりとはまっておらず
>ボルトにせん断力がかかっていたために折れたのではないでしょうか?


もともとキーがしっくりはまっていないとさすがに「不良」となるので、使っているうちにガタが出て、ボルトに剪断力がかかるようになったものと思われます。


この寿命設定は設計がいいとか悪いとかではなく、たぶんこんなもんなんだと思います。

Posted by ヨシア機 at 2010年08月03日 15:24
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