事務所がイージス艦のCIC(Combat Information Center=戦闘指揮所)みたいになりました。
こんな感じ。
動画だとこんな感じ?
まあ、実際はこんな感じなんですけど。
円テーブルで向かい合っているので、なんかちょっとカッコいい感じ。
あと、写真にはあえて写しませんでしたが、なかなか大きめサイズで、なかなか高機能のサーバが居ます。
クラウドシステムもけっこう使いますが、レスポンスに問題があるのでやっぱり自前サーバは要りますね。
Evernoteのような文書管理システムと、Slackのようなチャットシステムと、sekasukuという問題解決システムと、Googleカレンダーのようなシステムを、自前のサーバで走らせています。
ISO9001の審査員とかが来て会社の仕組みを見られるたびにいつも言われるのが「なんじゃこのITシステムの集積度は!」です。
だいたい次に「バックアップはちゃんと取ってるんだよね?」って聞かれますね。
それはさておき、なにがCICっぽいのかと言うと、先日導入した生産管理システムがうまく機能しはじめて、仕事の依頼を事務所がCICのようにシステマティックに取り扱えるようになりました。
以下のような手順です。
・仕事の依頼があったら、データベースに諸元入力
・リピート依頼かどうかを判定
・社内だけでやるか、協力会社に応援要請するかを判定
・データベースにある工程パターンを呼び出して適用
・工程に適用する設備リソースを割り付け
・スケジューリングシステムに「うちーかたーはじめー」と展開
・リソース状況を見ながら常にスケジューリングシステムにフィードバック
みたいな感じ。
スケジューリングシステムは以下のような画面です。
各設備を担当する社員さんに1人1台ずつPCが配布してあって、このスケジュールを見ながら進めてもらっています。
所有しているすべての機械設備でリソース山積み山崩しをして仕事を順番に並べていき、2ヶ月くらい先まで状況が見通せるようになりました。
多品種少量生産で、さらに溶接や熱処理、表面処理などがあって多工程になっていても大丈夫。
いまは250品目ぐらい同時に走っていますが、問題なく管理ができます。
以前は大量の仕事が来ると、あっちこっちに同時に手を付けて優先順位がワケワカラン感じになっていましたが、いまは、、、そうですね、宮本武蔵がたくさんの敵を相手にするときに、狭いところに敵を連れ込んでタテ1列に並べて1人ずつ倒していく、みたいな感じになってます。
材料の投入時期を工程に合わせて遅らせることができますしね。
DBR(ドラムバッファロープ)っぽく。
お客さまが「この仕事って、何日までに出来る?」と問い合わせてくるのに対してスグに回答ができるようになったので、ウチに頼むべきか、他の会社に頼むべきか、もう材料は送り込んで良いのか、などが決めやすくなったようで、仕事の相談件数が増えました。(リソース状況を見て断ることも多くなりましたが)
お客さまから「いまウチが発注してるヤツ、どういう状況ですか?」と問い合わせを受けたときも、必要部分を抽出したスケジュール表をPDFで渡すだけで全体を通して進捗状況を分かってもらえるようになりました。
個別にあれはどう、これはこう、とメールに書いて報告しなくても良くなったので、とっても便利。
「ここは余裕がありそうだから、もう少し仕事を突っ込んでも良いですか?」とか言われて、自動的に売上げが増えたりします。
材料費や外注費、作業工数などもプロジェクトごとにすぐに集計できるようになって、いままでは会計システムとバラバラに運用されて統合失調症みたいになってたITシステムが、なんか正常に統合された感が出てきました。
もともと優秀だった工場現場のウェポンシステムも、火器管制システムに統合されて戦いやすくなりました。
こんなCICを、、、2人の女子ーズが運用しています。
強い。(*´﹃`*)
いまは生産管理システムだけですが、そのうち設計のCADモデルから部品リスト(BOM)を展開して、そのまま生産管理システムに接続して、会計システムとも統合するシステムにしたいと思います。
これぐらいになったら、製造システムとしてはご立派なほうですね。