新しく買ったマシニングセンタ MB-56VBで加工したプレート品で精度穴の2穴間ピッチ400mmくらいをFAROアームで測定したところ、初品加工後に測定したときは精度良くて、12個ぐらい加工した後の出荷検査では距離が0.05mmくらい短い測定結果が出て、アレ?ということがありました。
MB-56VBはオークマサービスにレベルだししてもらったばかりだし、ほぼ新品だし、あんまりエラー要因が考えられませんでしたがサーモフレンドリー(温度補正機能)が変な効きかたしたのかな?と思って調べてみたところ0.002mmくらいしか補正がかかっておらずケタが違う。
マシニングに載せなおして機上測定したらちゃんと精度が出ているし、ブロックゲージを測定しても短めの数値が出るのでのでFAROアームのほうがおかしいと思って点検してみました。
FAROアームは買ってから3年くらいになりますが、いつもはプローブ補正をしているだけで、初めてSPAT(単一点精度検証)というものをやりました。
https://ja-knowledge.faro.com/Hardware/FaroArm_and_ScanArm/USB_FaroArm/Single_Point_Articulation_Test_SPAT_in_CAM2_Measureプローブ補正の時に使っている校正用のコーンを使ってプローブを入れて、もにゃんとアームを動かすだけで、どれくらい誤差があるか見ることが出来ます。
マニュアルを見ると「アームを落下させたり衝撃を受けた時に実施するもの」とか書いてありました。
SPATを実施すると0.05mmくらい誤差があると出たので「やっぱりなー」と思いました。
誤差が大きいのでメーカーに校正を依頼しようと考えていましたが、FAROアームのメニューの中に「アーム補正」という気になるメニューを発見しました。
マニュアルを見ると、、、やり方が載ってない。
検索してみると、、、、
https://ja-knowledge.faro.com/Hardware/FaroArm_and_ScanArm/USB_FaroArm/Compensation_and_Calibration_Standards_for_the_FaroArm_and_Gage専門技術者がやる的なことが書いてあります。
試しにボタンを押してみると、SPATのような画面が出てきて、これまたSPATと同じく校正用のコーンを使ってプローブを入れて、もにゃんとアームを動かすだけ。
なんか誤差がなおった的な通知が出て終了。
その後、SPATを実施すると誤差がほとんど無い結果が出て、ブロックゲージを測定してもちゃんとした計測結果が出るようになりました。
良くわからないままやってしまったけど、これってユーザがやっても良いものなんでしょうか?
とりあえずプローブ補正だけでなく、SPATはわりと頻繁にやったほうが良さそうということが分かりました。
posted by yoshiaki at 15:37
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