先日、お客さまから「FAROアームと情報技師を貸して」と依頼されました。
製品のインターフェイス部分をパラソリッドの3Dモデルとの比較で精度測定をして、叩いて位置調整して、また測定して、とやりながら組立てています。
製品の本体フレームの強度があんまり無いのと、コストの都合からレーザーとプレスで作られた部品なので単品では精度が出ておらず、最終組み立てでインターフェイス部の精度を出すというやり方で治具を作っています。
部品の単品精度をバッチリ出して累積公差を積み上げて最終精度を出す、なんて作りかたをしてたら、重たくて、過剰品質で、使用感は安いものと別に変わらない、というものになってしまいます。
しかし、この合理的な作りかただと部品の単品精度を作り込まなくて良いので、安くて、用を成し、いつでも修正できるし部品同士の互換性も考えなくてすむという良いことだらけなんです。
弊社の元社長(わたしの父)が、うしろからこの作業の様子を見ていて
「すごいなー、今ってこんなこと出来るんだ、すごいなー」
と感心しきりでした。
弊社の中でもFAROの三次元測定器はだいぶ使える人が増えてきて、なんやかんやで工程内の確認や、もちろん最終検査で使われています。
お客さまから「導入しないと仕事出さない」って言われたから導入したとかではなく、TOC思考プロセスのクラウドを作って検討してから導入しているので、上手に使ってもらえますね。
http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/400713299.html
ジョナになったあとに昔つくったクラウドとかを見ると「ぜんぜん出来てないな〜」と思うことが良くあるのですが、このときに作ったクラウドは出来が良いですね。
さすがに大きめの金額がかかっていたからなのか、しっかり検討したみたい。
お客さまは導入しなくても良いよと言ってたところばかりですが、やはり安心感が違うようで仕事の幅がだいぶ広がりました。