けっこう前の話になりますが、弊社のO技師とY技師の職業訓練校時代の恩師である、N先生が来社されました。
先生が何かのついでで愛知県あたりに来るので、先生に会社を見学してもらっても良いですか?と聞かれたので、「私も会いたい!」と言って会わせてもらうことに。
Y技師の結婚式の時に挨拶だけはさせていただいていたのですが、話をしてみるとさすがO技師、Y技師の先生だけのことはあって、なかなかのヘンタイ(いい意味で)。
どうやらずいぶん前から当ブログを読んでくださっていたようで、ブログ記事についての質問をたくさんしていただきました。
なんか手研ぎでプラネットタップ作ったという記事について、すごいですよね〜とか言われましたが、こちらあんまり覚えていません。
この記事かな?
http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/211937876.html
2011年ごろの記事だ、昔すぎる笑。
なんでも公共機関の学校からはブログなどはほとんど読めないように設定されているらしいのですが、なぜかこのブログだけは読めるらしいので通常より濃いめに読んでいただいているそうな。
いちおう学校のIT担当者から有用な情報源として認識されているということですね、わかります。
もうちょっと学生さんたちのためにも技術的な話題も書いていこうかな。
N先生は機械加工についての技術を教える先生なのですが、どうやったら学生たちに機械加工の面白さを知ってもらえるかということに腐心されていて、生徒がやりたいといったテーマに頑張ってトライしてみたり、自分でテーマを作って森精機のドリームコンテストに出品したりしているようです(ドリコン上位の常連さん)。
作品をちょっと見せてもらいました。
アルミの丸棒から削り出した竹トンボなのですが、まあ今どき珍しくないじゃないですか?
NCプログラム作成にCAMを使ってないという点を除いては。
「・・・はい?」
となりましたね、私も。
なんかマクロで翼形状を計算させて軸制御もして、加工したらしいです。
手打ちNCプログラムってことかな。。。?
おそらくとても短いプログラムなんでしょうね。。。
なんでそんなことをするのか、加工を生業にしている私にはちょっと理解のできないヘンタイ領域でした。(繰り返しになりますが、いい意味で笑)
あと、竹トンボの軸のほうも細くて長いシャフト加工なのですごく難しいと思うのですが、これもキレイにできていました。
ごめんなさい、手がシャフトにかぶった写真しかないわ〜。
細長い(長細い?)シャフトの旋盤加工のノウハウは知っている人は知っていると思いますが、知らない人にとっては目からウロコなものですよね。
もうひとつ見せてもらった作品がこちら。
これは森精機のドリームコンテスト2016年アカデミック部門で金賞に輝いたものです。
これもアルミ丸棒が素材です。
汎用旋盤で、端面溝入れバイトを、斜めにぶっこんで端面溝を掘り、あとつながっているところを切断する、という工程で出来るそうです。
ほ〜、と作りかたを吟味しているときに、
「置いている時に上の端がちゃんと揃って見た目が良くなるように、切断しろを見込んで段付け加工してあるんですよ〜」
と言っている意味は分かるものの「なぜこれをやるのか?」を考え始めると意味が分からなくなってくる補足説明をあとから付け加えていただきました。
せっかくO技師とY技師に会いに来たのに、だいぶ私で時間を食ってしまって申し訳なかったですが、とても楽しかったです。
ありがとうございました。
次回に求人するときは、また先生のところからお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。