世界中の株価や、商品先物などの値段がダダ下がりなのを見ると、100年に1度と麻生さんが言ってたレベルの不況が10年のうちに2回も(しかも次のほうが遥かに大きいのが)来そうで、
「総員衝撃にそなえてください」
って感じです。
が、現状では自動車関連は相変わらず旺盛な設備投資や研究開発投資があり、なんらかの航空機の量産立ち上げの影響もあって足元では異常なほどの仕事量があります。
弊社のようなB to Bの製造業では、2月という時期は大きな企業が
「年度末に近いから今年度予算が期限切れになる前に使いきらないと!」
と言ったりして発注を増やす風潮があるのも手伝って忙しくなっているのだと思います。
昨年の今ごろは弊社は社員数に対して機械が不足していたので、忙しいから仕事をたくさん流したいのだけど、物理的に流せないというなかなか苦しい状況で、あまり設備投資したくなかったのに日立精機VS50を導入しました。
すでにぎゅーぎゅーで狭い工場内に、なんとか機械を押し込む場所を捻出するために工場外に倉庫を作ったり、工場外の手仕上げ場を作ったり、整理整頓したりで、設備を1台入れるにしては随分たくさんの労力を割いて頑張りました。
つまり弊社の工場は、もう設備を置く場所がありません。
現在は仕事量が非常に多くて設備を増やしたいものの、置く場所がないので設備導入には思いっきりブレーキがかかっている状態です。
設備を置く場所を確保しなければならないというのが面倒で、ものづくり補助金とかが有ったとしても買いたくないんです。
現在は設備数が社員さんの数に対してバランス良く、いままで組織体制を整えてきた成果が実って出来高が増えてきている状況で、あえて社内をひっくり返していじらなくても成長していくという収穫の時期になっています。
新工場建設とか大きな投資をしないで、もっぱら組織体制づくりにチカラをそそいで効率良く投下資本利益率を高めていこうよ、と。
加えて冒頭に述べましたように、これからリーマンショックより大きな不況に曝されるわけですよ。
リーマンショックの時なんて、みんな新工場が完成したぜ〜とか、1.6億の機械2台もまとめて入れちゃったぜ〜という高値づかみをしたそのタイミングで不況突入という面白い状況になってましたからね。
というわけで、完全にアタマが箱モノ(工場)の大きさに制限されてますね。
ものづくり補助金が、工場建設に使えたら良いのに。
まじめにやるのに。
近所の潰れたところを買う感じかな。。。
ちょっと前に旋盤男さんが弊社に見学に来たときに
「すごい体制が整って固定費がかかる仕組みになってますけど、不況になったときの対策ってどうしてるんですか?」
と聞かれて、
「うん、対策はありません」
と答えました。
不況になったときの対策なんてどうすれば良いんでしょうね。
今のうちにキャッシュを備蓄にまわして
「総員衝撃にそなえてください」
と言っておくのも大事でしょうね。
というわけで、新車のれぼーぐを買え買え言ってくる人をかわしつつ、ディーラーで車検を通すのに70万かかると言われたフォレスター(年齢14万km)に今日も乗ってキャッシュを減らさないように心がけています。
(車検はディーラーより目がフシアナなところで通す予定)
まあこれは、社長とかがいいクルマに乗ってるのを見るとプロレタリアートとブルジョワジーの関係を想起せずにはいられないので、象徴的なクルマは古いのに乗るのがイチバンだという主義のせいでもありますが。
社員さんたちがみんないいクルマになったら、いちばん最後になんか買おうと思います。
世界を救うIT事業が不況対策になりそうな気がするので、こっちも頑張ります!
不況になって工場の建設費や、機械が安くなったらIT事業で生み出したキャッシュで感謝されながら買い叩きたいとも考えているのですが。