2014年06月30日

ポータブル三次元測定器を買いました


FARO社の Prime というポータブル三次元測定器の測定範囲1.8mのモデルを購入しました。

84022_20120710101642.jpg


http://www.nc-net.or.jp/company/84022/product/detail/33930/

昔にデモに来てもらった時は買わなかったんですけどね。

http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/122096667.html


弊社はいままでノギス、マイクロメータ、シリンダゲージなどの従来型測定器での測定と、「技術者の力量を管理する」というスタイルで品質保証していました。

力量で管理するとは、クランプでひずませない、工具の振れを管理して穴径を管理する、製品がひずまない加工順番を採用する、加工条件は"枯れた条件"をCAMのデータベースで管理するなど、ある程度の経験を積むと自然に品質が落ち着く現象を狙ったものです。

これに加えて図面の読み間違いや座標の入力間違いを防ぐためにお客さま支給のCADモデルベースでプログラムを作成することや、この社員はこのポイントを忘れていそうだからとポイントを絞って確認検査する、という保証方法でも充分に機能していました。

これは多くの中小企業で採用されているスタイルだと思います。


しかし、弊社はここ1.5年で社員数が3人から7人へ倍増し、うち若手技術者が4人の体制となりました。

社員そのものが成長途上であるうえ改善意欲が旺盛なので、生産性を向上するため工法や加工条件などをどんどん見直していってくれます。

したがって力量は常に変化するため、じゃっかん管理しきれていない力量管理で品質を保証するのはムリが生じてきました。

非常に重要な部分の寸法公差は中間値でビシッとできているのに、何でもないねじ穴をあけ忘れるなどの、予想外の不良も出ることがあります。


また、顧客からの品質フィードバック(寸法おかしくて組み立て出来ない!など)を待っていると改善サイクルが遅くなるため、自力で工程能力を測定し、統計管理する必要が出てきました。


品質保証というものを俯瞰すると、以下がリストアップできると思います。

(1) 外観(キズ、加工忘れの有無)で判定できる項目
(2) 従来型測定器で測定できる長さ、幅、穴径などの項目
(3) 従来型測定器では測定できない穴の位置度や形状公差に代表されるような三次元測定器で測定すべき項目
(4) 統計管理による工程能力に応じたサンプリング項目

(3)と(4)の品質保証を力量管理で代用していたのですが、これをきちんと測定する場合は当然ながら三次元測定器および統計ソフトウェアが必要となります。

大きな投資になるため、お客さまもそれを弊社に買いなさいとは、なかなか言いません。

弊社社員の経験値が上がると、(1)と(2)の保証だけで、ほぼ問題がなくなるということも知っているからだと思います。

あと弊社の顧客も含めて三次元測定器を導入しているものの、ぜんぜん使っていない会社が多々あります。


ここまで考えて少し迷ったので、TOCの「雲」もどきを作って検討してみました。


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「顧客が満足するサービスを提供する」という目的に向かって動いているわけですが、
三次元測定器を導入するか、しないかで対立しています。

この図は目的を達成するための必要条件として描かれているのですが、
その背景に存在する仮定、思い込みも一緒に書きます。

この仮定で間違っているものを見つけたり、他の条件を達成する(インジェクション)ことで仮定を無効にできれば対立を解消することが出来るよ、というものです。

なにげに未完成ですが、弊社の使命は 低コスト な製品を作ることでは無いことがわかりました。
また三次元測定器は時間を節約することが出来ることがわかりました。


自信がない場合は未来ツリーなどを作って、導入したあと良いことだけを起こるようにして
悪いことが起こらないように検討するのですが、マイナス要因は財務的なものだけと思いますので今回はナシにしました。


まだ測定器が弊社に到着しておりませんので、続報はまた後日します。


久しぶりにデミング博士の14則を見てみましたが、出来ていることもあれば出来てないこともアリ。

http://quality-mind.cocolog-nifty.com/qualitymind/2010/02/post-12ae.html


日々精進したいと思います。

posted by yoshiaki at 20:05 | 愛知 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 工具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月27日

運搬車両になかまが増えました


この前の冬くらいに軽トラックが車検に通らなかったので、仕方なく2トントラックを買ったのですが。

http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/389459479.html


今頃になってスバル製のサンバーで良いのがあるよ!と言われたので、
ついつい食いついて買ってしまいました。

201406271.jpg

H16年式くらいで走行距離8万キロくらいの赤帽専用サンバーです。

普通のサンバーでも他社の軽トラとは格段の差なのに、さらにアップグレードされています。

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n138114
http://www.akabou.jp/person/cars.php


赤チヂミ塗装のエンジンヘッドで赤帽専用と書いてあります。
ザクとは違うの(略

201406272.jpg


2トントラックは幌付きで物置に調度良いので、加工待ちの材料が満載されてて出動できないこともあります。
また、方角が反対方向にあるお客さまのところに同時に納品するときなどもタマにあるので、そういうときも2台体制は良いと思います。


と、本当はあんまり要らないけど理由づけしておきました。

赤帽サンバーなんて出物、なかなか手に入らないから欲しかったんです。
posted by yoshiaki at 09:29 | 愛知 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 工具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月05日

新人さん がんばってる


6月から来てもらってる新人技師、まったくの未経験者なので切削加工の基本を覚えてもらうべく、汎用旋盤からスタートしてもらうことになりました。

201406051.jpg


マシニングに行く前に汎用旋盤やっとくと良いというのは、いろんな方から聞きますね。


良いらしいと知っているものの、今まではなかなか人的資源に余裕がなくマシニングかNC旋盤の脱着からというのが多かったのですが。

優秀な人ばかりになったため、多少の忙しさにあっても滞らずに、教えながらでも仕事が回るようになっています。

なおかつ弊社の若手技師は汎用旋盤の取り扱いが上手くて教えられる能力があるので、新人さんの将来を考えて汎用旋盤から行きたい!ということになりました。

教える方も良い勉強になるかな、と思って最若手技師にトレーナーになってもらってます。

すごく忙しいときにトレーナーまでやってもらって申し訳ない気もしますが。。。


それで肝心の新人さん、どうもかなりセンスが良いらしく素直に言うことを聞いて
教わったことは着実に身につけ、確実な作業をするとのこと。
素直、ポイント高いですね。


こんなに人材にめぐまれることって、あるんでしょうか。



以下は弊社の方針なのですが、だいぶいい感じになってるんじゃないでしょうか。

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当社の目的は

顧客の期待にもっともマッチした製品、サービスを提供することで顧客と社会の期待を満たし続けること
顧客と社員の幸福のために成長し続けることである
このため、当社は以下の方針に従って活動する

1.経営者、社員は偉大な人格へと成長できるよう学び、お互いに貢献する
2.法令・規則を守り、原則中心の思考で健全な業務を行う
3.業務の効果性と顧客の評価を定期的に分析して達成度を評価し、人格、力量、マネジメントシステムを常に改善し続ける

制定2009年1月28日
シマダ機工(有)代表取締役 嶋田吉晃
posted by yoshiaki at 18:30 | 愛知 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事状況 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月03日

さらに集合写真

4月に入ってもらったばかりですが、また1人増えて7人体制になりました。

http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/395362183.html


201406031.jpg


左から2番めが新人さんです。

今回はまったくの未経験からのスタートになります。

楽しんでやってもらえると良いな、と思います。
posted by yoshiaki at 13:29 | 愛知 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする