オークマ MC-60VAEのサブテーブルを外しました。
この機械を買うときにオプションで搭載したサブテーブルなのですが、たぶん買ってからいちども外していないと思います。
外すとサビでまっ茶っちゃ。
とっても忙しい最中ですが、涙をのんでサビ落とししました。
15年来のサビなので、なかなか根性のすわったガンコモノでした。
腰がいたい〜。
ちなみにサブテーブルの裏側に腐った切削液が溜まっていてテーブル外したときに切削液タンクに流れていってしまったのと、サビが切削液に混ざってしまったので、切削液も全交換。
切削液については、また後日記事にします。
なんでこんな面倒くさいことをしたかと言いますと、サブテーブルの厚みが75mmほどあるのですが、背の高い製缶モノ(高さ700mm)を加工するときにZ軸方向がストローク不足に陥ったので、その75mmが惜しかったのです。
サブテーブルを外した状態ではフェイスミルから製品仕上がり寸法までが32mmでした。
製品が1個や2個ならばアングルヘッドでチマチマ加工すれば良いのですが、ちょっと数が多くて12個あったため、大径のフェイスミルで加工しないと時間がかかって仕方がありません。
ちなみにこの製缶モノ、Boeing787の機体CFRP部品の金型です。
成形後のCFRP部品がちゃんと型から外れるように、抜き勾配が1度ついています。
モノの数が少ない時なら普通は抜き勾配をブルノーズカッターで3D面沿い加工するのですが、これも時間節約のためにフェイスミルでズバッと加工するだけで1度の抜き勾配が付けれるようにイケールを手前がわに1度傾けて段取りしました。
モールド面のみ3D加工を多用しました。
製缶モノの加工が得意な会社って普通は3D加工がニガテで、3D加工が得意な会社は製缶モノがニガテな場合が多いですが、今回の金型はどちらの技術も要求されるので、とってもウチに向いてるお仕事でした。
ちょっと日程が厳しかったですが、楽しく加工することができました。
posted by yoshiaki at 00:00
| 愛知 ☀
|
Comment(4)
|
TrackBack(0)
|
製作事例
|
|