弊社は基本的に単品モノの加工で勝負する会社なのですが、リピート品もちらほらあります。
どういうものがリピートで来るかというと、弊社で設計した製品や、加工の難易度が比較的高くてなかなか加工先が見つからないのでとりあえずまた来ちゃったというモノたちです。
加工の難易度が高いほうは、初めて来たときは私が考えながらコトに当たって行きます。
作る過程でCAMを作ったり、工程手順を紙に書いたりして生産方法を確定していきます。
例えばφ300のアルミの円盤を両側平面度0.01mmに仕上げるという製品。
http://xn--qckn4dud5e146u9qq.jp/article/158386832.html
これは旋盤の精度調整、暖気運転の時間、4本ヅメのチャッキングの順番とチカラ加減が平面度を決定します。
特にチカラ加減が社員に教えづらくて、いままで40回近く来たリピートをすべて自分がやっていました。
今年は、こういうのも社員さんに任せてみようかと思います。
手順などはもちろん工程表とOJTで。
チカラ加減みたいな感覚的なところは普通ならトルクレンチなどを使って数値化するところですが、あえて数値化はせずに、そのまま私と社員のフィーリング合わせで行きたいと思います。
フィーリングで覚えると、今後の難物に相対するときもフィーリングで行けるようになると思うからです。
数値やかしこまった手順で覚えると、すこし違うものが来たときに応用が効きません。たぶん。
社員さんも難しいモノが加工できるようになると、きっと嬉しいだろうし、会社としてもボトルネックになりがちな私から仕事を取り上げてボトルネック緩和できるのです。
今年は会社を有機的な組織として運営するのが大きな課題です。