わが社の主力設備のオークマ MC-60VAE用のポストプロセッサを2日くらいかけてチューニングしました。
。。。目が痛いプロブレムで製品を加工してオシャカにするのが怖かったから、システムの充実にチカラを入れていたということで。
オークマのマシニングはOSPという独自のコントローラで、ISO準拠のFanucとはGコードが違ったり、固定サイクルの命令方法が微妙に違います。
標準のポストは、OSP独自のヘンなプログラムは出してくれません。
CAMで穴あけとかボーリングとかのJOBを作っても、いざNC Programにしてみると微妙なプログラムが吐き出されてくるので、手修正するのがめんどうだから今までは固定サイクルを使う加工にはCAMをぜんぜん使っていませんでした。
OSPは固定サイクル用に簡略命令があって、手打ちプログラミングでも充分に素早く加工できてたので、そんなに困らなかったというのもありました。
しかし、ここ最近は大量に削りだし、穴あけの種類も多く、なおかつ価格競争が激しいというケースが増えてきたため、「加工ノウハウデータベース」と接続しているCAMで加工情報を一括管理したくなってきた、という感じです。
というわけで、一所懸命ポストプロセッサのマクロを書き換えて、3D加工も穴あけ加工も、ぜんぶ美しいプログラムを出せるようにしました。
わが社は一品モノの加工ばかりで、加工しながら工具ごとにチェックや計測を行なっていくという人間と機械が協調動作するスタイルです。
タップはタッピングペーストを使うからクーラント出さないとか、加工直前までは視界確保のためにクーラントを出さないとか、主軸回転はこのタイミングで!とか、ボーリング加工後は計測のために製品をこっちに寄せるんだぞ、とかそういうのがけっこう大事だったりします。
今回のチューニングは、こういった協調動作も重視しました。
というわけで、サクサクNCプログラムが作れるようになって、しかもすごくいい動きをしてくれるので、うれしくって危ないながらも製品加工しちゃいました。(けっして納期がつまってきたからではないですょ)
今日ぐらいウキウキしながら加工したのは久しぶり。
顔を隠すの大好き。
さらに、ムズカシそうな一品モノの見積もり、昔の手打ちプログラム時代だったら9万円くらいだったであろうものを、3万9000円で出しちゃいました。
お客さん、ポストのチューニングがちょうど終わったときに見積もり依頼出すなんて、おトクでしたね〜。
安い!て喜んでくれたみたいですけど、安くしすぎたかな?(笑)
posted by yoshiaki at 23:59
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